娘。」な話




2007年8月23日『10年愛』
 改めましてこんばんは、sato(長いですよ)です。

 大阪・新歌舞伎座。



 1階の座席表はこのようになっています。

 これを参考に読み進めていただくと分かりやすいかもしれません。



 外の気温は尋常ではなく、そこにヲタの熱気が混ざっているのですからそれはもう。入場口は開け放たれていたので中に入っても暑かったのですが、17日はグッズ売り場が地下にあり、そこはエアコンが効いていて涼しかったです。18日以降、グッズ売り場は入り口横に何故か設置されていて地下自体が閉鎖されていました。

 中に入ると赤じゅうたんのお出迎え。

 普段はお弁当とかも売っているのでしょう。売り場がありましたが、シートが被せられていました。基本的に演歌の大御所が公演を行なうようなところなのでお客さんはおじさん・おばさん。まぁヲタよりはマナーが良いから可能なんでしょう。お酒飲んでも泥酔までは、ねぇ。

 外にいるのも馬鹿馬鹿しいので、開場したらなるべく早めに入るようにしていました。17日のグッズ売り場はガラガラでしたが、その日以外は結構な列が出来ていましたね。でそうそう、飯田さんのバースデーTシャツ(緑)があるとも聞いていたので17日は特に早く入ったんですが、



 もう普通のツアーTシャツ(青)だけ。

 お れ は 緑 の T シ ャ ツ が 欲 し い ん だ 。



 17〜19日の共通した点として挙げられるのが、ヲタの入場がかなり遅かったこと。開演寸前に駆け込んでくる人が多かったですね。「やった!隣いない♪」とぬか喜びを何回かしました。19日の昼だけ、本当に隣が来ませんでした(二席分)。





 開演。



 カッカッカッ!とリズムが打たれ、



1曲目”モーニングコーヒー”全員

 メジャーデビュー曲。もうちょっと引いて考えれば”愛の種”なんでしょうが、スクリーンに映ったオープニング映像のラストを飾ったのは『Produced by つんく♂』の文字。「セットリストはつんく♂さんが考えた」といつかのMCで飯田さんが言っていました。まぁ、そうなんでしょう。僕も別に異論はありません。”愛の種”がつんく♂の作った曲ではないってのはどうでもいいのですが、やや特殊な扱いをした方が良い曲なのだと思います。

 楽曲について触れていきましょう。

2曲目”NIGHT OF TOKYO CITY”全員

 2ndアルバムのトップを飾る曲。それまでの楽曲(と言っても1stアルバムと数枚のシングル)とは一線を画す曲です。初めて聴いた時は「なんでTOKYO?」とか思ったのは内緒。つんく♂は東京に傾倒してるよなぁ。

 2ndは名盤の誉れ高いアルバムです。この曲をライブで体感したことのある人間が今どれほど生き残っているのか。それはともかく、今ツアーは2ndアルバムを中心としたもの、それを宣言した選曲と言っても良いのではないでしょうか。

3曲目”僕らが生きるMY ASIA”モーニング娘。誕生10年記念隊(飯田さん除く)

 ここで飯田さんが姿を消しました。えええ。



 描くのめんどくさくなったので、あとは各自ラーニングしてください。

4曲目”真夏の光線”安倍・後藤・新垣・久住

 事前にセットリストを見ていて、興奮のあまり漏らしそうに。

 僕の中のハロプロ楽曲大賞第1位はこの曲なのです。LOVEマシーンで再ブレイクしたモーニング娘。のメンバー(確か裕ちゃん?)に「(抱いてHOLD ON ME!以降)売り上げがどんどん落ちてどうなるかと思った」と言わしめた楽曲。あの、僕それが一番好きなんですけど・・・。PVのプールから出てくる前髪ペッタリの矢口と市井ちゃんは最高だよね。そして、このシングルのカップリングである恋の、おっと、それは後で。



 例えセットリスト見てなくても最初のこれは外さないぞっ。これ外したらベリヲタがスッ!を外すようなもんです。

5曲目”パパに似ている彼”安倍・後藤・新垣

 先の真夏の光線も2ndアルバムに入ってますが、これまた2nd。2ndに対してはほとんど無条件に平伏してしまいます。1stアルバムの新鮮さの裏に垣間見える不安感(参照”さみしい日”)を払拭した2ndアルバム。その後の爆発的な上昇の基盤となったアルバムの名曲の一つであります。

6曲目”ハッピー☆彡”月島きらり staring 久住小春(モーニング娘。)

 今回参加した5人はそれぞれソロで歌っています。個人的には”恋☆カナ”を歌って欲しかったところです。中野サンプラザでは”2人はNS”だったそうですが、それはないょ。

7曲目”ラストキッス”飯田・新垣

 飯田さんとガキさんのデュエット。後ろに明らかに矢口の声が・・・。

8曲目”Too Far away〜女のこころ〜”安倍なつみ

 「私、ここまで成長しました」というなっちの声が聞こえてきそうでした。

 1stアルバムが出た時は正直その方向性がよく分からず、少々不安になっていたりしたのですが(黙ってましたがすみません)最近は良曲ばかり。その方向性も見えてきました。辻ちゃん結婚妊娠騒動で脱ヲタ宣言した知り合いがいるんですが、そんな彼ですらなっちだけは今でも聴き続けているそうです。年を取ってさらに可愛らしくなり、人の心を惹きつける力強い歌声を身に付けましたね。MCでは相変わらずの面白なっちさん。何なのこの人。

9曲目”愛しき悪友へ”モーニング娘。誕生10年記念隊

 ごめんなさい。会場の即売所で買いました。

10曲目”ハッピーサマーウェディング”全員

 台詞部分は飯田さんが言うに違いない。超が付くくらいにヒュー!ヒュー!って冷やかしてやるっ!!と心に決めていたのに台詞はなっち。あ、あれ。

 花道に全員来ます。5列目辺りに小春、9列目でごっちんが目の前(確認済)。3列目辺りで飯田さんだったかな。ガキさんとなっちはよく見てませんでした。最後に3列目辺りを中心に全員集まって決め。

 今週末、御園座でも公演がありますが、非常に似た座席配置なので行かれる方は参考にして下さい。って、間に合わないか。花道最前は、回数は限られますが、通常の最前よりも近いです。

11曲目”愛車 ローンで”全員

 3rdアルバムからの選曲。ここでの最大の見どころはガキさんの表情と動きでしょう。



 いやもうちゃんと表現できないんのがもどかしいんですけどね。

 ガキさんは「楽しい!」ってことを周りに伝える能力がズバ抜けてると思うんですよ。お豆ちゃんからだいぶ大きな芽がでましたね。新垣里沙という女の子がいつ頃からモーニング娘。ファンになったのか、正確なところは分かりませんが、2nd・3rdあたりの曲を歌えることを喜んでいるといいですね。

12曲目”Never Forget”新垣里沙

 そんなガキさんのソロ。これはつんく♂が指定したのか、ガキさんの選曲なのか。その辺を考えると妄想できる幸せ者です、僕は。素晴らしい楽曲です、涙腺が緩むくらいに。でもちょっと縁起が悪(ry。

13曲目”シークレット”後藤真希

 やっぱりごっちんは凄い、ということを再認識させられる曲。彼女の声質は他と比較すると顕著になりますね。5人で歌う曲が上の方にも何曲かあるんですが、その声質は他の4人とは次元の違うところにあって。例えば楽しいだけの曲であるはずの”愛車ローンで”でもごっちんソロパートで鳥肌が立ちました。その歌声の切れ味は健在、いや日本刀みたいになってきましたね。すっごいバインバインしてたけど(けしからん)。

14曲目”泣かずにいられない私です”飯田圭織

 知ってる人、挙手!と言いたくなる。シングル”ドアの向こうでBellが鳴ってた”のカップリングだこのやろう。歌詞に「これ以上君に迷惑になるね だけど君の傍にずっといさせて欲しいの」とある。選曲はつんく♂?別に迷惑と思ってないから。変な気を回さなくていいよ。飯田さん推しの人間は強いから。



 さて、この12・13・14曲目は『聴く』曲であり、回復に努める時間です。ここから後はノンストップで最後まで行きます。6公演見たから言えるのですが、かなりの微調整が為されている、上手い構成だと思います。たまたまかなぁ。



15曲目”乙女の心理学”安倍・後藤

 中野でのセットリストを見たとき、一瞬目を疑いました。当時、パッとしなかった保田・市井に与えられた楽曲。「私は暗いですか〜?」と当時の圭ちゃんを表した歌詞があり、これはカラオケコンという言葉が耳慣れてしまった今でも歌われることはないだろうと思っていました。

 しかし。

 このツアーで歌われる曲、それを『モーニング娘。の10年の歴史を語る上で欠く事の出来ない楽曲』とすれば確かにこの曲は外せない。僕はこのことに早い段階で思い至ることが出来、それが6公演を見ようと思った最大の原動力になりました。

 今ツアーは明らかに2ndアルバムを中心とした選曲ですが、10年記念隊がメンバーを入れ替えるか追加するかして、来年あたりに4th辺りを中心にツアーを組んでくれるんじゃないだろうかと期待しています。10年の歴史を一回のツアーで表現できないでしょ。

16曲目”未知なる未来へ”モーニング娘。誕生10年記念隊(飯田さん除く)

 ”愛しき悪友へ”のカップリング曲。事前に聞いていなかったことをこれほど後悔したことはありません。なんでこの曲がカップリングなんだ?熱い。



 これを決めると最高に気持ち良いです。僕はサイリュームででっかいVサイン作って飛んでました。

17曲目”未来の扉”安倍・後藤・新垣・久住

 この辺で酷使した腕が上がりにくくなっていました。これ以降の3曲はさらに腕を酷使する曲が続きます。1公演目で半泣きに、2公演目で「明日、腕上がらないかも」。3公演目以降も分かっているのに死にそうに。手は抜かない、つか抜けなかったのです。

18曲目”抱いてHOLD ON ME!”安倍・後藤・新垣・久住

 僕をモーニング娘。ファンと決定付けた楽曲。この曲が僕の人生の方向を間違いなく変えました。モーニング娘。にとっても一つの大きな上昇をもたらした曲で、オリコン1位となった時の彼女たちの涙は今も記憶に新しいですね。ね、ここで手を抜くわけにはいかないでしょ。飯田さんがいなかったんで「ねぇ笑って!」でスーパージャンプかましときました。

19曲目”Happy Night”安倍・後藤・新垣・久住

 指差し確認、ではなく、昔の振りに戻っていました。僕これが見たかったんですよ。いや、指差しも熱いけども。





 DVD”Memory青春の光ツアー”の映像が目の前に。涙で視界が曇ります。

 この曲でガキさんとなっちが花道に来ました。9列目はガキさんが目の前に(確認済)。勢いよく走りこんで来てジャンプとかするので12列目くらいまで行っちゃったりするんですが、基本9列ガキさん。なっちは5列目あたりかな。

20曲目”LOVEマシーン”安倍・後藤・新垣・久住

 利き腕を破壊したいことは分かりました。最後まで付き合いましょう。



アンコール1曲目”恋のダンスサイト”安倍・後藤・新垣・久住

 アンコール前のMCで飯田さんいたんですけどね、曲が始まると同時に戻っていきました。

 そうそう、MCなんですがね。自分以外のメンバーのことを語る、というものがメインでした。ディナーショーではグダグダな飯田さんがきっちりオチをつけていたのには驚きました。少人数を前にするより大人数を前にした方が得意なんだろうか。

アンコール2曲目”恋の始発列車”安倍・後藤・新垣・久住(途中から飯田さんも)

 これがラストの曲。真夏の光線のカップリング曲。もうね、何も言うことはないです。本当にありがとうございました、ここまで僕好みの選曲をしていただいて。つんく♂の手の平で踊らされてますね、僕は。

 「みんなで歌いましょう!」



 しかもこの演出。こういうの好きなんです。松浦の”シャイニングデイ”が好きなのも同じ理由です。

 ちなみに、僕の中では”恋の始発列車”・”通学列車”・”通学ベクトル(傘)”が3部作になっています。「何でそこに愛理が入ってんだよ」とかゆわないでください。

 最後は花道を通って全員が帰って行きます。ガキさん・(ごっちん)・(飯田さん)・(なっち)・小春の順かな。( )内は記憶が怪しいです。最初と最後しか覚えてないじゃん。



 さて、セットリストと僕の感想はこんなところです。

 しかし、大阪最終日である19日は昼夜とも幾つか興味深いことがありました。



 19日昼。

 花道から4つ離れた席だったんですが、僕の隣の花道側の席が2つ空いていました。ジワジワ花道側に寄ってやろうとか邪なことを考えてもいたのですが、かなり後ろの方の席だったので寄ることで人の重なりが多くなり、花道が余計に見にくくなるので止めておきました。僕の隣の花道反対側のヲタの視線がやや冷たかったような気がしましたが、見にくくなるだけということに気付いてくれたのか妙な視線は感じなくなりました。

 その隣の人はガキさん推しの人でした。黄緑のTシャツ。今回一番多く目につきました。

 後ろの方の席だったためにガキさんが花道に来ても全然遠く、話にもなりません。最後の退場の時が彼に残された機会だったのでしょう。アンコールも終わり、ガキさんが先頭で花道に入りかけたとき、彼はカバンから写真集を取り出しました。ガキさんのサイン入り写真集。

 僕は花道側に詰め寄りつつ(結局寄る)、









 後で「ありがとうございました!ありがとうございました!」と深くお礼をされました。

 みんなで幸せになろうよ。



 19日夜。

 ごっちんが体調不良で途中退場。

 ”乙女の心理学”が終わった辺りからだったでしょうか。突然すぎて残されたなっち・ガキさん・小春もどうしようもなかったことでしょう。しかし、慌てた様子は見られず、先ずは自分のパートをこなすことに専念していたようでした。アンコール(ごっちんコール)に入ってもごっちんは姿を見せず、なっちから「大事を取って休んでいる」と説明。

 ごっちんパートは事前録音したものを流すことで何とかやり過ごし、このまま終わるのかと思ったその時、恋のダンスサイト最後の「あ、何だ!?」をガキさんがフォロー。

 試練は続く。

 が、ここでヲタが力を発揮。アンコール2曲目”恋の始発列車”ではごっちんのパートをヲタが合唱。素晴らしい。ごっちんへのエールにもなったろう。重ね重ね素晴らしい。

 そんな中、



 小春のマイクに異常事態発生。

 スイッチを切ってしまったなんてミスは、場数を踏んでいる小春がするわけがなく、していたとしてもすぐに復帰出来るでしょう。しかし、小春の表情からは困惑の色しか見えませんでした。



 「(どうしよう!!)」











 なっちが小春を後ろから抱くようにして自分のマイクを向けていました。

 「大丈夫、慌てないで」というなっちの声が聞こえてきそうでした。

 そのマイクを使って小春が歌う。

 これだ。



 これがモーニング娘。の絆というやつだ。



 小春の隣に飯田さんがいても、ごっちんがいても、ガキさんがいても同じ事をしたのではないか。僕にそう思わせてくれるのはモーニング娘。だけだろう。







 彼女たちは、物事に対処する力をモーニング娘。であることで育ててきたことでしょう。そして、モーニング娘。であるから、活動時期が重なっていなくても先輩・後輩という関係が、絆が築けるのでしょう。

 この先輩後輩という関係は互いに助けあうだけでなく、ライバル関係にもあり、それが「先輩を超える新しいモーニング娘。を」という意識を生みだしていることでしょう。いや、その意識を持っていなければ、「アイドルは短命」という常識を覆す、10年という歴史を創り上げることは出来なかったことでしょう。



 これからも重ねられていく歴史。



 僕はその未知なる未来に、1人のファンとして期待します。











 さて、今から産婦人科医でも目指すかー。

 おしまい。




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